電気代の高騰と猛暑が続くなか、家庭の空調は「節電」か「快適性」かで葛藤が深まっています。三菱地所ホームの最新調査(30~60代・家庭世帯、N=1,010)では、エアコン使用を控えた経験が6割超、一方で使用時は約6割が快適性を優先するという相反する実態が明らかに。さらに「暑さによる睡眠の質低下(63.2%)や「集中力低下(53.4%)」など、生活への深刻な影響も浮き彫りになりました。
リリース概要
- 調査テーマ:「“電気代を抑える”か“快適に過ごす”か。夏の空調に悩む家庭」
- 実施主体:三菱地所ホーム株式会社
- 期間:2025年8月14日(木)~8月15日(金)
- 方法:インターネット調査(PRIZMAリサーチ)
- 対象:30~60代の家庭世帯の男女/回答数:1,010人
- 居住地分布:北海道3.9%、東北5.1%、関東40.6%、中部14.5%、近畿22.2%、中国4.9%、四国2.0%、九州7.1%
主な調査結果のポイント


- 節電のためにエアコン使用を控えた経験:
「よくある」21.3%/「たまにある」42.4% → 計63.7%が“控えた経験あり” - 使用時の優先事項:
「快適性を重視」16.0%/「どちらかといえば快適性」40.2% → 計56.2%が“快適性優先” - エアコン使用時の不快点(快適性優先層):
1位「冷えすぎる」36.9%/2位「風が直接当たる」25.9%/3位「温度ムラ」25.2% - 暑さの影響(影響を受けたことがある):
睡眠の質低下63.2%/集中力低下53.4%/家事・仕事効率低下52.6% - 家族内の意見相違:「よくある」11.5%+「たまにある」37.3% → 48.8%
- 「エアコンを1日中使うのは贅沢」:
「よくある」31.4%+「たまにある」36.9% → 計68.3% - 多少の電気代増でも快適室温を許容:
「強くそう思う」11.8%+「ややそう思う」54.6% → 計66.4% - 全館空調の認知:
「詳しく知っている」10.5%/「聞いたことはある」55.8%/「全く知らない」33.7% - 全館空調で快適×節電が両立できるか:
「両立は難しい」23.6%+「どちらかといえば難しい」40.3% → 計63.9%が懐疑的 - 両立可能な空調があれば使いたい:
「とても使ってみたい」26.2%+「やや使ってみたい」51.0% → 計77.2%
※本結果は本調査サンプル(N=1,010)に基づくもので、一般人口の実態を直接示すものではありません。
会社概要/サービス概要
■会社名:三菱地所ホーム株式会社
■概要:注文住宅・リフォーム・不動産関連事業を展開。**全館空調「エアロテック」**など、快適性と省エネの両立を目指した住環境ソリューションを提供。
■URL:https://www.mitsubishi-home.com/
■サービス名:全館空調「エアロテック」
■概要:24時間365日、温度・湿度を自動調整し、家全体の温度ムラを抑制。部屋別温度設定、年間冷暖房費の最適化、設計士による空気の流れ設計、10年保証・5年点検パック、小規模住宅やリフォーム対応などを特長とする全館空調システム。
■URL:https://www.mitsubishi-home.com/online-technology/aerotech/
まとめ
調査からは、「節電したい」気持ちと「快適に過ごしたい」実需のせめぎ合いが鮮明に。特に睡眠の質低下や集中力低下といった生活基盤への影響が強く認識される一方、「一日中エアコン=贅沢」という心理的ハードルも根強く存在します。認知や理解が十分でない全館空調については懐疑も残るものの、「快適性と節電の両立が可能なら利用したいニーズ(77.2%)」は非常に高く、情報提供と体験機会の拡充が普及の鍵と言えます。