10月12日はたまごデー
10月12日は「たまごデー」。たまごは、栄養が豊富な万能食材として知られていますが、実は「睡眠の質」を改善する効果も期待できるのをご存じでしょうか？たまごに含まれる成分が、体をリラックスさせ、心地よい眠りへと導く役割を果たしているのです。今回は、卵がどのようにして睡眠に良い影響を与えるのかを見ていきましょう。
トリプトファンがセロトニンを増やし、快眠へ導く
卵には「トリプトファン」という必須アミノ酸が豊富に含まれています。トリプトファンは、体内で「セロトニン」という神経伝達物質に変換されます。このセロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、心を落ち着けてリラックスさせる効果があります。
セロトニンは昼間に生成され、夜になると「メラトニン」という睡眠ホルモンに変わります。メラトニンが分泌されることで、自然な眠りへと導かれるのです。卵に含まれるトリプトファンを摂取することで、このサイクルが円滑に進み、眠りの質を向上させる助けになるのです。
ビタミンDの不足を補い、体内時計を調整
卵はビタミンDも豊富です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨の健康を守るだけでなく、睡眠にも影響を与えます。ビタミンDが不足すると、体内時計のリズムが乱れることが研究で示されています。これが、睡眠の質低下や不眠につながることも。
一方で、卵を食事に取り入れることで、ビタミンDを効率よく摂取し、体内時計を整える手助けをしてくれます。これにより、自然な眠気が訪れやすくなり、快適な睡眠をサポートします。
たんぱく質が安定した血糖値を保ち、深い眠りをサポート
夜間に血糖値が不安定になると、夜中に目が覚めたり、眠りが浅くなったりすることがあります。卵には高品質なたんぱく質が含まれており、これを夕食や夜食として摂ることで、血糖値が安定し、ぐっすりと深い眠りに入ることができるのです。
また、たんぱく質は睡眠中の体の修復や成長にも欠かせない栄養素です。たんぱく質が豊富な卵を取り入れることで、眠っている間の体内での回復プロセスをサポートし、より健康的な睡眠を促します。
ビタミンB群が神経の働きを整え、リラックス効果を発揮
卵には、ビタミンB群、特にビタミンB6が多く含まれています。このビタミンB6は、トリプトファンをセロトニンに変換する過程において重要な役割を果たします。さらに、ビタミンB群は神経の働きを助けるため、ストレスを軽減し、リラックス効果を高めてくれます。
神経がリラックスすることで、ストレスによる不眠や寝つきの悪さを解消する助けになります。仕事や日常のストレスで眠れないという方には、卵を取り入れることで精神的な安定を図り、良質な眠りを得ることができるでしょう。
卵の取り入れ方と注意点
睡眠の質を向上させるためには、適切なタイミングで卵を摂取することが大切です。例えば、夕食や夜食として卵を使った料理を楽しむのがおすすめです。スクランブルエッグやオムレツ、ゆで卵など、手軽に作れる料理に卵を加えてみましょう。
ただし、食べすぎは逆効果になることも。消化に時間がかかるため、眠る直前に多量の卵を食べると、胃が消化活動で忙しくなり、逆に睡眠を妨げてしまう可能性があります。寝る1〜2時間前に適量を摂取することがポイントです。
まとめ
卵は、ただの栄養豊富な食材ではなく、睡眠の質を改善するためにも役立つパワーフードです。トリプトファンやビタミンD、ビタミンB群など、睡眠をサポートする成分が豊富に含まれており、適切に取り入れることで、心地よい眠りを得ることができるでしょう。
