従業員の健康管理は何から始めたらいい? 健康経営サービスと事例を2つずつ紹介

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従業員の健康管理は何から始めたらいい? 健康経営サービスと事例を2つずつ紹介

現代社会において、健康な従業員は企業にとって重要な資産であるといえます。健康であることは、従業員の生産性や職場での満足度を高め、企業の業績向上につながるとされています。本記事では、従業員と健康の関係性について、具体的に何から始めたらよいか解説していきます。

企業が従業員の健康に取り組むことは”負担”ではなく”投資”の認識へ

企業にとって従業員の健康は重要であり、従業員の健康管理に企業が取り組むことで生産性や労働力の維持につなげることができます。つまり、従業員の健康は負担ではなく投資になるということです。従業員の健康に対する投資には、健康診断やストレス管理、健康的な食事の提供、運動の促進など多岐にわたります。企業側が積極的に取り組むことで、健康的な職場環境を整備し従業員にとって働きやすい職場にすることで、生産性の向上や従業員の満足度の向上につながることも期待できます。

従業員の健康維持はメリットが多い

従業員の健康は、企業の重要な財産であり、生産性や労働力の維持に欠かせない要素です。健康な従業員は、仕事により集中力や創造性を高め、ストレスや疲労に対する耐性も強くなるため、長期的な結果として企業にとってもメリットとなります。

事例紹介~株式会社ディー・エヌ・エー~

例えば、株式会社ディー・エヌ・エーでは、健康経営に力を入れています。社内で定期実施しているライフルタイルアンケートで、睡眠についての悩みを抱える社員は半数近くいることが分かっており、日中の眠気や疲労感などが原因となり、社員がパフォーマンスを発揮する際の阻害要因のひとつになっていることから、2016年CHO室設立当初より専門家による睡眠セミナーや、2017年・2018年の新卒研修内でも睡眠研修を行っています。
具体的には以下のような対応をしています。
・自分メンテスキルUPプロジェクト
臨床心理カウンセラーによるオンラインカフェを実施し、コミュニケーション不足によるメンタル不調を防ぐ。
・睡眠スキルUPプロジェクト
質の高い睡眠に必要な知識や習慣の啓発。(社内研修、セミナー開催など)
・メンタルメソッド介入プロジェクト
心身の健康を保つためのセルフケア方法をサポート。(実証実験、マインドフルネスセミナー、呼吸法ワークショップ開催など)
(引用:https://csr.dena.com/jp/blog/004791/)

事例紹介~ロート製薬株式会社~

ロート製薬株式会社では以前よりおこなってきた健康経営施策の一環として、これまでも従業員向けの睡眠セミナーなどを開催してきましたが、性別や年代、個々の状況によって睡眠の課題は異なり、思うような効果が得られないという結果になりました。そこで、画一的な情報提供だけでなく、従業員個々の睡眠状況に応じて、最適な睡眠改善アドバイスを提供できるプログラムを導入することで、従業員の睡眠力の向上を目指しています。
(引用:https://www.rohto.co.jp/news/release/2019/0610_01/)

睡眠習慣デザインプログラム「BIZ(旧:lee BIZ リービズ)」

先述したロート製薬株式会社で導入したのが、睡眠習慣デザインプログラム「BIZ」。
BIZプログラムにて国内70社・延べ1万人以上の睡眠改善を通じて、企業の健康経営と生産性最大化を支援してきた実績があります。(株式会社ニューロスペース URL:https://neurospace.jp/)
「BIZ」は、従業員の睡眠を改善することを目的としています。プログラムは1クール3カ月で、最初に対面やオンラインのワークショップを実施した後、睡眠計測デバイスとスマートフォンアプリを使って睡眠計測を行い、計測結果を可視化します。アプリからのアドバイスや研修、ワークショップなどを通じて、健康や睡眠に関する知識を深め、生活習慣の変容を促します。
ロート製薬株式会社でも、1クール3ヶ月で良い睡眠習慣を身につけることで従業員に睡眠力をつけてもらうことを目指して導入しています。睡眠計測デバイスは、マットレスの下に挿入し電源をつなぐだけで利用可能で、睡眠測定の負担なく参加できることも特徴です。
これらの事例から、社内の健康は企業の健康につながっていることがわかります。

睡眠から可視化する 新・健康経営サービス「睡眠偏差値for Biz」

睡眠偏差値for Bizは株式会社ブレインスリープとNTT東日本により共同開発された「企業と従業員の最高の睡眠®×最幸のエンゲージメントを実現」するためのサービスです。従業員の「睡眠」から企業との「エンゲージメント」を可視化し、さらに、全国の睡眠偏差値と比較することで、自社だけでは表面化されていない課題に新たに気づくことができ、プレゼンティズムを改善することができるサービスです。
企業全体の分析データは睡眠時間・睡眠負債・睡眠習慣・睡眠の質、職場での生産性・ストレスや日中の眠気、さらに睡眠時無呼吸症候群 (SAS)のリスクの程度など、どの層がどのような課題を抱えているかを明確にし、より細分化した課題解決ソリューションの提案が可能です。さらに課題解決ソリューションには医療機関と連携したソリューションも提供可能となっております。
(引用:https://brain-sleep.com/service/sleepdeviationvalue/#about)

従業員の健康は企業の健康 ビジネスでも健康は有益な投資

一方で、従業員が健康でない場合、生産性の低下、休職や退職、採用対応などが生じることがあります。そのため、企業は、従業員の健康に投資することが、ビジネスにとっても有益であることがわかります。
例として、従業員が過度な労働により疲労が蓄積し、睡眠不足などにより身体的・精神的に不健康になることで、集中力や創造力の低下だけでなく、物事の合理的な判断力も劣り企業に不利益を被る可能性が高まります。
結果的に、健康を害してしまい、休職や退職につながってしまった場合、その手続きやそれに伴う人員の確保/引継ぎ対応、さらに休職/退職した従業員のスキルまで育て上げるのに多大な時間を要します。そこまでに時間や労力だけでなく、採用費用なども計算に入れる必要があります。また採用する従業員が必ずしも入社するとは限らないだけでなく、長く続けてくれるかもわかりません。このように従業員の健康は企業の健康とも言えます。

健康な職場を作るため自社内で健康意識を共有することが重要

健康な職場を作るためには、従業員が自己責任を持つだけでなく、企業側も積極的に取り組むことが必要です。企業は、健康的な職場環境を整備することで、従業員の健康を保ち、生産性の向上につながることを理解し、従業員は健康管理は働くうえで、自己管理していくことを理解する必要があります。従業員の健康は、企業にとって重要な財産であり、投資することで長期的なメリットが得られることがあります。健康診断の実施やストレス管理、健康的な食事の提供、運動の促進などを通じて、従業員の健康を促進することができます。また、企業側が積極的に取り組むことで、健康的な職場環境を整備し、生産性の向上や従業員の満足度の向上につながることも期待できます。
企業と従業員が睡眠をとり健康的になることは働きやすい環境を整備することになり、仕事へのモチベーションや生産性もあがります。まずは自社で健康意識を共通でもつこと、そして良質な睡眠を従業員がとれる環境に整えるようにすることから始めてみてはいかがでしょうか。

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