ストレスマネジメントアプリ“ラムネ“ ストレス解消行動により気分改善の効果

ストレスマネジメントアプリ“ラムネ“ ストレス解消行動により気分改善の効果 リリース
ストレスマネジメントアプリ“ラムネ“ ストレス解消行動により気分改善の効果

「ネガティブ感情の軽減を重視し、気分向上を実感。忙しい日常も、手軽にアプリで実践可能。」

株式会社GOCCO.が提供する「ラムネ」アプリは、コンセプトとして「10秒〜でできる“ゆるケア”で明日の私をととのえる。」を掲げ、金沢工業大学と協力して、スマートフォンアプリを通じたストレスマネジメントの実証実験を実施しました。この研究成果は、日本健康心理学会第36回大会で発表されました。

ストレスマネジメントアプリ“ラムネ“ ストレス解消行動により気分改善の効果
ストレスマネジメントアプリ“ラムネ“ ストレス解消行動により気分改善の効果

工科系大学の学生56名を対象にした実験では、ラムネアプリを3週間1日1回程度利用する群と利用しない群に分け、気分・孤独感を計測しました。結果からは、「ラムネアプリを利用する群」が「利用しない群」よりもネガティブ感情の低下といった気分状態の改善が確認されました。本アプリ実施者のアプリ脱落率が低く、継続が容易であったことも示唆され、現代社会でのストレス対策としてアプリが有益である可能性があります。

ラムネとは

ゆるく実践できる気分転換”ゆるケア”で、毎晩のセルフケアを楽しむアプリです。ラムネは、1日の終わりに10秒からできる”ゆるケア”を提供し、忙しい日々に潜むストレスに気軽に対処できる環境を提供しています。毎日ゆるく気張らず継続できるアプリで、明日のあなたを整えてくれます。

▼ 夜のゆるケア例 ▼

  • 音楽を聞きながら睡眠トリップ
  • 風呂場の電気は点けず洗面所の電気だけ点けて入浴する
  • 今最も近くに置いてある本をとりあえず読む
  • Siriの朗読で安らかな眠りに
  • お風呂におやつとジュースを持ち込んで「お風呂Bar」を堪能

【ラムネの実証実験】

【研究概要】
被験者56名を「ラムネアプリを利用する群」と「利用しない群」に分け、気分・孤独感を3週間で計測。また、「ラムネアプリを利用する群」には利用時間や感想も取得。

【実験詳細】

  • 調査時期と対象: 2023年5-6月、工科系大学の学生56名。
  • 方法: 被験者を無作為に二群に分け、「ラムネアプリを利用する群」は3週間ゆるケアを実施。利用の有無はスクリーンタイムとスクリーンショットで判断。一方、「利用しない群」は3週間アプリを利用しなかった。
  • 測定: アプリ利用前後と終了3週間後に気分と孤独感を計測。気分は日本語版PANAS、孤独感は日本語版Short-form UCLA孤独感尺度3項目版を使用。

【結果】
「ラムネアプリを利用する群」ではネガティブ感情の低下が確認され、アプリの利用は効果的で、実施者の脱落率も低かった。この結果から、ラムネアプリが気軽で継続可能なストレスマネジメント手段となり得ることが示唆されました。

【分析】

時期(3)×群(2)を要因とした分散分析を実施。介入効果の指標として以下を利用:

  1. ポジティブ感情
  2. ネガティブ感情
  3. ポジティブ感情比(ポジティブ感情/ネガティブ感情)
  4. 孤独感「ラムネアプリを利用する群」

※論文中では1.ポジティブ気分、2.ネガティブ気分、3.ポジティブ気分比(ポジティブ気分/ネガティブ気分)、4.孤独感「ラムネアプリを利用した群」

【結果と考察】

  • 完了者数は「ラムネアプリを利用する群」20名(脱落率28.6%)、「利用しない群」21名(25%)。信頼性の疑われる回答を持つ「利用しない群」1名は除外。
  • 「ラムネアプリを利用する群」の40%は介入終了後も自発的にアプリを利用。先行研究のデジタル治療脱落率平均31%より若干低い。
  • アプリ実施の負担は少なく、継続が容易であったと考察。

これらの結果から、「ラムネアプリ」が利用者にとって負担なく継続可能なセルフケア手段であり、ポジティブ・ネガティブ感情に対する介入効果が示唆された。

【変化の比較】

  • ポジティブ感情および孤独感: 3時点の変化で有意な主効果や交互作用は見られず。
  • ネガティブ感情: 時期と群の交互作用があり、post時点で「ラムネアプリを利用する群」のネガティブ感情が低い。
  • ポジティブ感情比: preからpostへの上昇が見られ、post時点では「ラムネアプリを利用する群」がより高い。
  • 感想: 「ラムネアプリを利用する群」の感想では、「音楽(N=10)」や「呼吸や瞑想(N=4)」が気分転換に効果的だと挙げられた。

【結果と考察】

  • 主な影響: アプリを通じた簡易なストレスマネジメント行動は主に「ネガティブ感情の低下」を中心に気分状態の改善に寄与した。
  • 気晴らしの効果: 気分の改善に寄与するとともに、ネガティブな気分状態での反すうを妨げた。
  • 実践行動の影響: 音楽や呼吸法が気分に与える効果はアプリを通じても検証され、他者との関わりを必要としない行動は孤独感には影響しない可能性が示唆された。

株式会社GOCCO.

「楽しさぞくぞく開発中」をコンセプトに、モバイル〜WEB〜IoTまで横断的なサービス開発から⼦ども向けワークショップの企画・運営など、幅広く事業を展開。リサーチ〜デザイン〜実装までを⼀貫して取り扱うことができるため、様々なPoCにおいて企画から実⾏まで協働するパートナーとして活動を⾏うなど、常にイノベーティブな「新しい楽しさ」を追求し続けている。

ラムネのダウンロードはこちから

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